就活目前の大学生が朝井リョウ著「何者」を読んでみた
うるえです。今回は直木賞受賞作「何者」について書こう思います。
この記事では就活目前の大学生がこの本を読んでみて考えたことや感想を話すものなので書評とは別物かもしれません。
年間数冊しか読まず、そのほとんどが恋愛小説の僕にとってはとても刺激的な内容の本でした。
あらすじ
僕ならば「主人公を含めた5人はある日をきっかけに一緒に就活対策をする仲間になる。そんな中で現在に存在する自分、ネット上に存在する自分、心の中に存在する自分が徐々に5人の人間関係を変えていく。何者とは誰なのか自分は何者かになれるのか、就活をテーマにした人間ドラマが見られる作品」と要約します。
この本との出会い
以前からこの本のことは気になっていて映画化されたことも知っていました。しかし、読んではいませんでした。
夏休みに受けていた講座で国語科の先生がこの本を紹介しており、「来年は自分も就活生になるから読んでみようかな」と思ったことがこの本との出会いであり、この本を読んだきっかけです。
うるえの現状
自分がどんな仕事がしたいか自分でもあまり分かっていません。とりあえずSPI対策も兼ねて夏休みに公務員試験講座を受講しました。その日程の関係で夏のインターンシップは1社しか行っていません。
やりたいことが見つからず「社会には自分のやりたい仕事が無いのでないか、何がやりたいか分からないままたまたま就けた職でバイト代に毛が生えたような給料で生きていくのか」とよく業界研究もしていないのにこんなことを考えながらこの本を読み始めました。
「何者」を読んで考えたこと
本の中に出てくる5人はそれぞれ別のタイプの就活生で「きっと就活をしたことがある人はこの中の誰かに感情移入できるんだろうな」と思いました。
実際僕も今の自分の考えと近いキャラクターに感情移入したり、時には自分を客観視している感覚に陥りながらこの本を読みました。
この本を読みながら自分を見つめることで自分が就活や就職から逃げているような気がしました。
不安や恐怖をひた隠して、自分の考えは「逃げ」ではないこと自分に言い聞かせるように、また言い訳のように自分の考えを正当化していたことに気づきました。
早くから就活を意識している人からはだいぶ遅れていますが自分が納得するゴールができるように少しずつでも着実に就活を始めようと決心することができました。
まとめ
この本は「僕の人生を変えた本だ」と将来言うかもしれません。それくらい今の自分に影響のあるものでした。
この本は就活経験のある人よりもこれから就活が始まるという人におすすめしたい本です。
もちろん就活とは縁のない人でも引きこまれるとても面白い作品でした。朝井リョウさんの別の作品も読んでみようと思います。
「読書感想文」が宿題の中で1番苦手だった僕のこの記事を最後まで読んで頂きありがとうございました。
では、今回はこの辺で
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